『社会学の名著30』

社会学の名著30 (ちくま新書)

社会学の名著30 (ちくま新書)

竹内洋の本は分かりやすい。面白かった。
とりあえず要約してみる。

1.社会学によって得られる興奮とは、全く見知らぬものに出会うときの興奮ではなく、見慣れたものの意味が変容するのを知る時の興奮である。社会学は、現実の暴露、体裁の剥ぎ取り、相対化をなす。

2.「合理性」を行為や社会の存立基盤とする説明は神話であるとしたのが社会学の功績。合理性とは一定の条件のもとで生じるものであり、社会の基盤は、究極的には論理的思考や合理的協約にはなく、非合理的な基盤にある。人々の非合理な感情を維持するために様々な社会的儀礼が張り巡らされており、例えば犯罪処罰は犯罪を抑止することよりも、怒りなどの感情共同体を構築することで社会的連帯感情を喚起するための儀礼として大きな意味がある。

(あと28個のテーマは暇なとき追加)