『ジーキル博士とハイド氏』

ジーキル博士とハイド氏 (角川文庫)

ジーキル博士とハイド氏 (角川文庫)

3年前くらい読んだけどなんとなく再読。当時は授業の課題で英文学何か読んでレポート書かなくちゃいけなかったのでサラッと読んでサラッとレポート書きあげたから大して印象にも残らなかったんだけど、今読むと中々含蓄がある。
つーか正直ジキルとハイドで善悪どーのこーのよりも単純にミステリーとして読んでも絶対面白いはずなのに「ジキルとハイド?ああ、あの二重人格の話ね」みたいに実際に小説読んでない人らにも、ジキルとハイドといえば「二重人格のお話」として広く認知されているがために、他人から何のネタばれもなくこの『ジーキル博士とハイド氏』を(ミステリーとして)読む機会に恵まれることは稀であり、よしんば運よくネタばれをくぐり抜け本書を手にとっても裏表紙に「ジーキル博士は自己の性格中の悪を分離する薬を飲み、悪の権化ハイド氏に変身する〜…」っつー感じで思いっきりネタばれしているこの二段構え。マジ編集者センスないわ。もういっそ緘口令布いて欲しいわ。